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出産ブログです。


by ha_43_1

日々。

さて、ここからは出産日記ではなく、主夫日記に。

ようやくすっきり晴れたので、娘さんとプールへ。
昼間の息子君は眠ってばかり。
夜はらんらんと目を輝かせ、起きてるんだけどね。
当然、授乳する家人も起きてなきゃいけない。
息子君と一緒に、昼間は眠る。

だから、僕と娘さんで出かける。
彼らの安眠を妨げないように。
だいぶんと娘さんも大きくなって、バタ足が上手。
水に顔も浸けられる。
夏場のプールは気持ちよくて、僕もリラックス。

家に帰ってから食事の準備。
夏だ。カレーだ。
挽肉、オクラ、ピーマン、ナスを炒めて、
カレーの王子様を放り込むだけ。
大人用はわけて、デリーのカシミールカレーペーストと、ココナッツミルクを足す。
辛い。

でもってカレーを作ってるあいだにジャガイモを茹で、キュウリを輪切りにし、
プチトマトを刻み、ポテトサラダに。
マヨネーズ、塩、砂糖は適当。
貰った夕顔を輪切りにし、種を除いて、三杯酢に漬ける。
ほんの二十分ほどで夕食の完成。

「いただきます」

手を合わせ、夏のカレーを食べる。ポテトサラダを食べる。夕顔を食べる。
# by ha_43_1 | 2011-08-07 01:01

出産。

朝、妻に起こされる。
「お腹が痛いの」
「え、陣痛なの」
「わかんないけど」
「とりあえず病院に行こう」

タクシーを待っているあいだにも、どんどん痛みはひどくなって、
どうやら本物の陣痛らしい。
マンションのエントランスからタクシーまで歩くのもつらそう。
こういうとき、病院が近いといい。
五分で着いて、助産師さんに見てもらうと、すぐに産まれるだろうとのこと。

出産は楽しい体験でした。
分娩台じゃなく、普通のワンルームみたいな部屋で、
家族がそれぞれ好きなことをしながら、
準備が整うのを待つ。
絵本を読んだり、新聞を読んだり、雑誌を読んだり……うちは読んでばかりだな。

やがて陣痛の間隔が短くなり、
妻の額に大粒の汗が浮かぶ。
僕と娘さんは腰をさする。ちょっとだけ楽になるらしい。
助産師さんがいろいろなアドバイスをしてくれて、
とてもありがたい。
状況がどうなっているのか説明してくれるので、安心することもできた。
娘は初めての出産を怖がることもなく、
「頑張れ、おかあさん」と声を掛けていて、なかなか頼もしい。
飲み物を取ってくれたり、妻の汗を拭いてあげたりもしてくれる。

最後はすんなりと産まれました。
助産師さんたちがチームで当たってくれたんだけど、
本当に丁寧で、ケアが行き届いていたのが、よかったんだと思う。

へその緒は僕が切りました。
妻、僕、娘と、新しい命を抱いていく。
もちろん僕も嬉しかったけど、妻と娘と息子が一緒にいる姿を見つめるのが、
最高だったかな。
それなりに苦労もしてきたけれど、これが僕の得たものだ。

ただね。涙が出るとか、そういう感動はなかったな。
案外、淡々とした感じ。
なぜか考えていたところ、まあ、あれだ。
二人目だから慣れちゃったんだ。率直に書くけど。
将来、この文章を読んで、息子は怒るかな?

この数年、父をなくし、母の衰えをケアし、いろいろな体験をした。
人の美しくないところをたくさん見た。
そして同時に、美しくないことが、実は美しく見える瞬間があることにも気づいた。
生も、死も、日常。
父が去ってしまったことも、息子がやってきたことも、やはり日常。
子供が生まれるというイベントさえ、続いていく日々に溶け込んでしまったことを、
むしろ誇らしく感じる。
すべての行為、体験には意味があったんだろう。
ようやく僕は大人になりつつあるらしい。
# by ha_43_1 | 2011-07-31 01:01

入院中。

陣痛が五分間感覚になったので入院へ。
分娩用の部屋です。
広さは十畳くらいで、低いベッドがあり、お風呂とトイレも。
要するにワンルームですね。
妻が寝てるそばで、僕は新聞をちゃんと読み、娘は新聞のひらがな部分を読む。
全員が好きな格好で、好きなことをして過ごす。
普通の病院だと、こうはいきません。
陣痛室で待機。まさしく待機という感じ。
聖路加産科クリニックでは、そんなことはなく、普段の生活のまま、
家族で時間を過ごすことができる。
のんびり、ゆっくり。

ついてくれるのは、ずっと経過をみてくれた助産師さんのチームです。
みんな、顔見知り。
気楽だし、安心できる。
ケアも丁寧。
本当にこのクリニックのスタッフはすばらしいと思う。

あと関心するのが食事。
品数が多く、味付けは薄めで、有機野菜を使っているとのこと。
妊娠してる人じゃなくても、
こういう食事を取っていれば健康になるだろう。
毎日、ご飯を食べに行こうかしらん。

……さて、僕と娘は帰宅中です。

妻の陣痛が弱く、いつ産まれるかわからない。
状況的に陣痛が強くなれば、数時間以内に産まれそうだけど、
こればっかりは予想できない。
妻は疲れているので、クリニックで眠ることに。
いきなり破水とかあっても安心だから。
僕と娘は自宅で待機することに。
翌朝、様子を見に行きます。のんびり産まれてきておくれ。

追記。
えーと、前駆陣痛だったらしく、妻は家に帰ってきました。
「いつ産まれるの」
「さあ」
「お腹は痛いの」
「ちょっとだけ」
「産む産む詐欺だったね」
「新しい詐欺の発生だね」
我が家はみな、呑気だ。呑気すぎる気もするけど。
# by ha_43_1 | 2011-07-27 01:01

まあ、いいか。

子供はまだ、妻のお腹におります。
そろそろか、という時期はあって、緊張して待機してたけど、
戻ってきた妻曰く、
「陣痛、おさまっちゃった」
とのこと。

ええと、あの、そうですか。

待ってても仕方ないと気づいたので、仕事をしてます。
どんどん書いていく。
とても楽しい。
時々、仕事場に妻と娘がやってくる。
ふと気づくと、足下で娘が積み木をしている。

妻のお腹はどんどん形が変わっている。
おへそから下が大きくなった。
まあ、順調に近づいているみたいで、すばらしい。

「いつ産まれるの」
「知らないわよ」
「準備してるんだから、君、今から清洲橋まで往復ダッシュな」
「なんでよ」
「待ちくたびれた」
「あなたの子供だから、のんびりしてるんでしょう」
「ううむ」

まあ妊婦姿の妻を見るのはハピネスなので、よしとしよう。
日々、形が変わっていくのも、おもしろいし。
ああ、助産師さんによると、こうやって前駆陣痛を繰り返すと、
安産になるそう。
だから、基本的には、いいことなんだって。

聖路加クリニックのすばらしいところは、
マタニティ・ビクスとかにも助産師さんが来てくれて、
いろいろアドバイスをくれる。
この時期は一週間に一度の検診ですが、
プラスして、もう一回、簡単なアドバイスを貰える。

子供を産むのはけっこうな一大事だけど、
人生に何度も経験することじゃないんで、わからないことが多い。
当然、不安にもなる。
専門家から、頻繁にアドバイスをもらえるのは、
とてもありがたい。

まあ、産まれてくるまでに、のんびり仕事を進めておきますか。
# by ha_43_1 | 2011-07-21 01:01

まだまだ。

妻を逆さ吊りに……いえ安静にさせておいたおかげで、
どうにか三十七週に突入。
正産期といいます。
ここから先の分娩は、通常のお産。
あとはいつ産まれてもいいわけで、
聖路加クリニック、つまり助産師メインの出産に臨めます。
よかったよかった。

ちなみにこれが三十七週以前だと、
たとえクリニックでの出産を希望しても、
聖路加本院になります。
もちろん、とてもいい病院だけれど、
正産期以前にこちらで産むと、いろいろな制約があって、
退院するまで娘は赤ちゃんに会うことができません。
娘はすごく楽しみにしてるので、
それじゃかわいそう。

現在、陣痛は三十分間隔というところ。
ここまで来ると、早いと数時間で十五分間隔になって、
クリニックと相談へ。
さらに数日、あるいは数週間なんてことも、ありますが。
人間は機械じゃないからね。

二人目のせいか、格別どきどきはしないし、慌ててもいないかな。
ものすごく楽しみってこともない。
ごくごく普通に、日々の中の、よいことがあるという感じ。
仕事も一段落してるし。
というか、そうなるよう調整してきたし。

出産の経過をツイッターとかで流したらどうですかとも言われたけど、
楽しい時間を、パソコンに張り付いて過ごすのは嫌なので、やらないと思います。
ひとつの部屋でごろごろして、雑誌とか新聞読んで、
娘と積み木とかして遊び、産まれてくるのを待つのだ。
……と言ったら、妻に「痛くない人はいいわねえ」と嫌みを言われた。
仕方ないじゃん。
僕だって、ひとりくらいは、産んでみたかったさ。
# by ha_43_1 | 2011-07-19 01:01